絹の舞

足柄刺繍 上田菊明作品集 絹の舞

足柄刺繍として25年に亘る制作活動の中から代表作40点を収録した初作品集

A4・48ページ(40作品収録)
価格:2,160円(税込)送料:160円

小田原市内では、平井書店、伊勢治書店で販売中

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日ごと10時間以上も針を刺し続ける繍の技

足柄刺繍 上田菊明 5

━ 制作にはどれくらいの時間がかかりますか?
 大きさにもよるんですけど10号っていうと53センチの45センチくらいで300時間くらいかかるかなあ。1日10時間から12時間やるんですけどそれでもかなりかかりますね。 小さいものでも、いくら小さいといっても1ミリのところに3本くらい糸が入って線を作ったり、花を作ったりするんですよ。だから小さい花でも3日くらいはかかっちゃいますから、小さくても値段の高いものになってしまんですよね。箱根やなんかのおみやげ物やさんからの問い合わせもいただきましたけど、それから上乗せすると10万円以上になっちゃいますから普通の人は買わないですから、そうすると自分でもってたほうがいいってことになるんですよね。生活には困りますけど、後世に残したいと思ってね、だんだんそう思うようになったんですけど。
━ 現在でも材料は思うように手に入りますか?
 そう、材料というのがなかなか大変なことで、特別足柄刺繍の糸は自分で注文して糸屋さんに作ってもらわないといけないんですよ。それも何グラムじゃなくて、それなりに纏まった量を注文しないと駄目なんです。白い原糸っていうんですけど、それを作ってもらわない限りは足柄刺繍は成り立っていかないんですよね。
━ 着物に刺繍される時は奥さまとの阿吽の呼吸が必要だと伺っているのですが?
 ええ、それは大変なもんで、着物自体は台張りって台に張ると3センチくらい伸びちゃうんですよね。だから繋いだところが3センチ台から外すと戻るので、花でも線でも1ミリでも違うと絵になってきませんからね。私のワイフがそういう手仕事ができて縫ってもらったので、夫婦ですから呼吸があってぴしっとしたものができ上がってますよね。
━ これから作家として生きようとする人たちに対して何か心構えみたいなものを教えてください?
 生意気なようなんだけど、作家なんか思ってもそう売れるもんじゃないし食べていけないで、私自身は工芸協会って所に入ってからも40年近くもやって、やっと人に見せられるものができる、それも他に勤めに行ってるわけじゃなく毎日やってるんですよ。 手仕事はなかなか大変で10年や15年じゃなかなか一人前になれないんじゃないかと思うんですよね。それに早めに世に出たり人に教えたりしても、技術がないと種が無くなっちゃうんですよね。ひらめきもやっぱり20年や30年と沢山時間をやって埋め込んでおかないと、なかなか作家ってなれないんじゃないですか?それに名が出て売れなきゃならないですから大変なことですよね。やっぱり自分の努力もさることながら数をやることですね。50過ぎになれば一人前になってくると私の考えではそう思いますよね。

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